第106回全国高校野球選手権秋田大会準決勝で、金足農業高校が秋田工業高校を8-0で下し、2018年の夏の甲子園以来6年ぶりの決勝進出を果たした。
この試合では、エース吉田大輝が休養し、近藤暖都が好投。打線も着実に加点し、終始優位に試合を進めた。
吉田大輝の休養が勝利の鍵に
- これまで3試合で28回356球を投げ抜いていた吉田大輝をベンチスタート
- 中泉一豊監督は「きょうは全員で戦いたい」と吉田の休養を決断
- 万全の状態で臨める決勝までは中4日、吉田の回復が期待される
金足農業高校の中泉一豊監督は、これまで3試合で28回356球を投げ抜いてきたエース吉田大輝をこの試合ではベンチスタートとした。
中泉監督は「きょうは全員で戦いたいので(吉田は休ませる。中継ぎの可能性は)ないわけじゃない。
本人は『大丈夫』と言うけど疲れはあると思います」と話し、チーム全員で勝利を目指す決断を下した。
吉田に代わって先発した近藤暖都は5回3安打無失点の好投を見せ、チームを勝利に導いた。打線も2回に先制点を奪うと、その後も着実に加点。
終始リードを守り抜き、8-0のコールドゲームでの勝利を収めた。
吉田の休養が功を奏し、チーム全員の力で勝利をつかんだ試合となった。
中嶋悠斗の中犠飛で先制、リードを守り抜く
- 2回に中嶋悠斗の中犠飛で先制点を奪取
- その後も足を絡めた攻撃で着実に加点
- 終始リードを守り抜き、8-0のコールドゲームでの勝利
金足農業高校は2回に3番中嶋悠斗の中犠飛で先制点を奪取すると、その後も足を絡めた攻撃で着実に加点していった。
秋田工業高校のミスも誘い、リードを徐々に広げる。
終始優位に試合を進め、8-0のコールドゲームでの勝利を収めた。
守備でも近藤暖都の好投を中心に秋田工業高校打線を完封。
2018年の夏の甲子園では準優勝という成績を残しただけに、今大会での優勝へ向けて勢いに乗る金足農業高校。
チーム一丸となって勝利をつかんだこの試合は、彼らの強さを改めて証明する結果となった。
吉田輝星の弟・大輝はベンチスタート
- オリックス・吉田輝星の弟・大輝は試合開始時点でベンチスタート
- これまでの3試合で全28回356球を投げ抜いていた吉田大輝に疲労の懸念
- 中泉監督は全員野球でこの試合を戦う決断
2018年夏の甲子園で金足農業高校のエースとして活躍し、現在オリックス・バファローズに所属する吉田輝星の弟・吉田大輝は、この試合ではベンチスタートとなった。
これまでの3試合で全28回356球を1人で投げ抜いていた吉田大輝には疲労の影響が懸念されていた。
中泉一豊監督は試合前に「きょうは全員で戦いたいので(吉田は休ませる。中継ぎの可能性は)ないわけじゃない。本人は『大丈夫』と言うけど疲れはあると思います」と話し、吉田を休ませてチーム全員で勝利を目指す決断を下した。
結果的にこの采配が的中し、金足農業高校は見事勝利を収めることができた。
近藤暖都が5回3安打無失点の好投
- 先発した近藤暖都が5回3安打無失点の好投
- 近藤に続く継投陣も無失点でリードを守る
- 完封リレーで8-0のコールドゲーム勝利
吉田大輝に代わって先発した近藤暖都は、5回3安打無失点の力投を見せた。
変化球を効果的に交えながら秋田工業高校打線を翻弄し、得点を許さない。
近藤に続いてマウンドに上がった継投陣も無失点でリードを守り抜き、完封リレーで8-0のコールドゲーム勝利を収めた。
金足農業高校の投手陣は、2018年夏の甲子園でも安定感のある投球を見せていた。
今大会でも吉田大輝だけでなく、近藤暖都や継投陣の活躍が光る。打線の援護にも恵まれ、チームの総合力の高さを改めて示す結果となった。
準々決勝までの吉田大輝の活躍
- 2回戦では延長10回タイブレークの末に完投勝利
- 3回戦、準々決勝では連続完封
- 3試合で全28回356球を投げ抜く
吉田大輝はこれまでの3試合で驚異的な投球を見せていた。
2回戦では第1シードの明桜高校相手に延長10回タイブレークの末に完投勝利。3回戦の大館桂桜高校戦、準々決勝の本荘高校戦では連続完封を達成するなど、3試合で全28回356球を1人で投げ抜いていた。
しかし、この大量の投球数が吉田に疲労をもたらしていることは明らかだった。中泉監督は英断を下し、準決勝では吉田を休ませる決断を下した。
結果的にチームは吉田不在でも勝利を収めることができ、決勝に向けて万全の状態で臨める環境が整った。
夏の甲子園での活躍も記憶に新しい金足農業高校
- 2018年夏の甲子園では準優勝
- 吉田輝星が大会屈指の右腕として活躍
- 今大会での優勝へ向けて勢いに乗る
金足農業高校は2018年夏の甲子園でも躍進を見せ、準優勝という成績を残している。
当時のエース吉田輝星は、MAX150km/hを誇る速球と鋭いスライダーを武器に大会屈指の右腕として活躍。惜しくも優勝は逃したものの、全国に金足農業高校の名を知らしめた。
あれから6年。再び甲子園出場を果たした金足農業高校は、今大会でも勢いに乗る。
準々決勝までは吉田大輝が中心となって投手陣を牽引してきたが、準決勝では近藤暖都らが吉田不在の中で力を発揮。チーム全員の力で勝利をつかんだ。
夏の甲子園での活躍も記憶に新しい彼らだけに、今大会での優勝への期待は高まるばかりだ。
決勝でも吉田大輝の活躍に期待
準決勝を休養した吉田大輝だが、決勝では再びマウンドに上がることが期待される。
これまでの活躍ぶりを考えれば、疲労が取れた吉田が万全の状態で投げれば、相手打線を圧倒できるのは間違いない。
ただ、決勝の舞台はこれまでとは比べ物にならないプレッシャーがかかる。果たして吉田は、そのプレッシャーをはねのけ、チームを優勝へと導くことができるだろうか。
また、準決勝で好投を見せた近藤暖都の存在も見逃せない。
吉田と近藤の両輪が機能すれば、金足農業高校の優勝はより現実味を帯びてくる。
打線も準決勝では着実に得点を重ねるなど、状態は上向きだ。チーム全員が一丸となって戦えば、悲願の優勝も夢ではない。
金足農業高校の選手たちには、最後まで全力でプレーしてほしい。彼らの活躍に期待しよう。
金足農業高校の快進撃はどこまで続くのか
ノーシードからここまで勝ち上がってきた金足農業高校。
夏の甲子園での活躍も記憶に新しい彼らだが、今大会でもその勢いは衰えることを知らない。
準々決勝までは吉田大輝の活躍が目立っていたが、準決勝では近藤暖都らが吉田不在の中で力を発揮。チーム全員の力で勝利をつかんだ。
決勝でも吉田大輝の復帰が期待されるが、近藤暖都らの活躍にも注目だ。
投手陣が安定した投球を見せ、打線が着実に得点を重ねれば、金足農業高校の優勝もそう遠くはない。
ここまで勝ち上がってきた彼らの快進撃は、どこまで続くのだろうか。