沖縄県で開校したばかりのエナジックスポーツが、第106回全国高校野球選手権沖縄大会準決勝で日本ウェルネスを9-0と圧倒し、創部初の甲子園出場に王手をかけました。
神谷嘉宗監督の指導のもと、選手たちの機動力を生かした攻撃が冴え渡りました。
エナジックスポーツとは?医療健康機器メーカーが2022年に開校した全寮制の私立専門学校
エナジックスポーツは3回戦で甲子園常連の強豪でセンバツ優勝経験のある沖縄尚学を7-0の7回コールドで破り一躍話題になり、Xのトレンドにもなりました。
エナジックスポーツて何? とそれまで存在を知らない人も多かったですが、春の県大会では優勝しており沖縄の高校野球を知る人の間では既に強豪高と認知されており、前評判はエナジックスポーツの方が高く、番狂わせではありませんでした。
エナジックスポーツとは?医療健康機器メーカーが2022年に開校した全寮制の私立専門学校
- 株式会社エナジックとエナジックグループが2022年に開校
- 沖縄県名護市の旧久志小学校跡地に校舎を構える
- コースは野球コースとゴルフコースのみ、全校生徒69人中54人が硬式野球部員
エナジックスポーツは、医療健康機器メーカーの株式会社エナジックとエナジックグループが2022年に開校した全寮制の私立専門学校です。
沖縄県名護市の旧久志小学校跡地に校舎を構え、野球コースとゴルフコースのみを設置しています。
全校生徒69人のうち、54人が硬式野球部員として活動しています。
新設校でありながら、短期間でここまでの成績を残せているのは、エナジックグループの全面的なバックアップと、優秀な指導者・選手の存在があってこそです。
今後も、エナジックスポーツの動向から目が離せません。
神谷嘉宗監督の手腕と経験が若いチームを導く
- 2008年夏に浦添商を甲子園4強、2014年には美里工を甲子園に導いた経験
- 「開拓精神をくすぐられた」と同校の監督に就任
- 中部商の監督時代からテーマにしている「機動力」をもとにチームを強化
エナジックスポーツを率いるのは、高校野球界で実績のある神谷嘉宗監督です。
2008年夏には浦添商を甲子園4強に、2014年には美里工を甲子園に導いた経験を持ちます。
新設校の監督就任に際して「開拓精神をくすぐられた」と語る神谷監督は、中部商の監督時代からテーマにしている「機動力」をもとにチームを強化してきました。
若く経験の浅い選手たちを、短期間でここまでの力にまで引き上げた神谷監督の手腕は見事としか言いようがありません。
選手一人一人の特性を見抜き、それを最大限に生かすチーム作りは、神谷監督ならではのものでしょう。
ノーサイン野球と機動力が生み出す攻撃野球
- ノーサイン野球を浸透させ、盗塁やスクイズも選手の判断で実行
- 3回裏にスクイズで先制、4番・龍山暖捕手の適時打などでこの回3点
- 5回、6回にもスクイズや積極的な走塁で追加点
エナジックスポーツの野球は、ノーサイン野球と機動力が特徴です。
神谷監督はノーサイン野球を浸透させ、盗塁やスクイズも選手の判断で実行させています。
準決勝では、3回裏にスクイズで先制し、4番・龍山暖捕手の適時打などでこの回3点を奪取。
5回、6回にもスクイズや積極的な走塁で追加点を重ね、日本ウェルネスを圧倒しました。
選手たちが自ら考え、状況判断しながらプレーする姿は、神谷監督の野球哲学が浸透している証でしょう。
攻撃の主導権を握り、相手に流れを渡さない野球は、甲子園でも十分通用すると期待できます。
チームを牽引する注目の強肩捕手・龍山暖(たつやま・はるき)とは?
- 入学直後から正捕手に定着
- 驚異の強肩が武器、最速セカンド送球タイムは1.80秒
- バッティングにもパンチ力あり
エナジックスポーツ高等学院を牽引するのが、プロ注目の強肩捕手・龍山暖選手です。
龍山選手は入学直後から正捕手に定着し、チームを支えています。
彼の最大の武器は驚異的な強肩で、スカウトからは「今年の高校生の中で全国トップクラス」との評価を受けており、172センチとやや小柄ながら、パンチ力のあるバッティングにも定評があります。
龍山の強肩は「ソフトバンク・甲斐拓也級」スカウトも太鼓判
- 龍山の強肩は「健大高崎・箱山遥人より上」とスカウトが絶賛
- 「本物の強肩」「しっかり鍛えればいいキャッチャーになる」と期待感
- ドラフト上位指名の可能性も
龍山選手の強肩について、あるスカウトは「健大高崎の箱山遥人より上」と絶賛しています。
健大高崎の箱山遥人捕手は、現在の高校生捕手ナンバーワンとの呼び声が高い選手ですが、それを上回る評価を与えるスカウトもいるほど高く能力を評価されています。
「創部3年以内での県優勝」目標を春に達成、チームの完成度は高い
- 「創部3年以内での県優勝」を掲げたチームは春に興南に勝ち目標達成
- 神谷監督は「チームの完成度が高い。悔いがないくらい仕上がっている」と自信
エナジックスポーツは「創部3年以内での県優勝」を目標に掲げ、その目標を春の県大会で見事に達成しました。
準決勝を終えた時点で、神谷監督は「チームの完成度が高い。悔いがないくらい仕上がっている」と自信を見せています。
開校からわずか3年というスピードで、ここまでチームを完成させた神谷監督の手腕は特筆に値します。
エナジック旋風が甲子園を席巻するか?期待が高まる
準決勝を圧倒的な内容で勝利し、初の甲子園出場に王手をかけたエナジックスポーツ。
神谷監督は「エナジック旋風の準備は出来ている」と、甲子園での活躍に自信をのぞかせています。
攻守に隙のない野球を展開するエナジックスポーツは、甲子園でも十分に勝負できるポテンシャルを秘めています。
決勝の相手は春でも決勝で対戦した名門・興南に決まりました。
興南のリベンジなるか、それともエナジックスポーツの初の甲子園出場なるか、沖縄大会の決勝戦から目が離せません!
まとめ:エナジックスポーツの快進撃は止まらない!
第106回全国高校野球選手権沖縄大会準決勝、エナジックスポーツが日本ウェルネスを9-0で下し、創部初の甲子園出場に王手をかけました。
神谷嘉宗監督の下、機動力を生かした攻撃野球で相手を圧倒する試合内容は、甲子園でも通用すると期待できるものでした。
開校からわずか3年でここまでの成長を遂げたエナジックスポーツの快進撃は、まだまだ止まりそうにありません。
沖縄大会決勝戦に注目が集まります。