第106回全国高校野球選手権青森大会の決勝が22日、はるか夢球場で行われ、青森山田が弘前学院聖愛を4-3で下し、7年ぶり12度目の甲子園出場を決めた。
試合の流れを大きく変えたのは、6回2死満塁での佐藤洸史郎外野手の満塁ホームランと、2番手として登板した関浩一郎投手の好投だった。
佐藤洸史郎外野手の満塁ホームランが試合の流れを変える
- 0-2とリードされた6回2死満塁のピンチ
- 佐藤洸史郎外野手が左翼越えへ満塁ホームランを放つ
- 一打で試合をひっくり返す大逆転劇
青森山田は0-2とリードされる展開で迎えた6回裏、2死満塁のピンチに佐藤洸史郎外野手が立ち向かった。
投手付近への内野フライを弘前学院聖愛内野陣が捕球できずにファウルになり、まさに「命拾い」をした直後、佐藤外野手は左翼越えへ満塁ホームランを放った。
この一打で試合の流れは大きく青森山田に傾き、勝利への道筋が見えてきた。
関浩一郎投手の好投が勝利を呼び込む
- 2回から登板し8イニングを2失点に抑える好投
- 自己最速の152キロをマーク
- 9回のピンチも三振で切り抜け勝利に導く
リードを奪った直後の7回から登板した関浩一郎投手の好投も、勝利の大きな要因となった。
2回から8イニングを投げ、2失点に抑える力投を見せた関投手は、自己最速となる152キロを計測。
9回には1点差に迫られ、2死二、三塁と逆転の危機に直面したが、最後は143キロの直球で三振に仕留め、チームを勝利に導いた。
弘前学院聖愛・吹田志道投手の力投も実らず
- 5回まで無失点の好投も、6回の一振りに泣く
- 9回には同点かと思われたが、エンタイトル二塁打の判定で1点止まり
敗れはしたものの、弘前学院聖愛の吹田志道投手の粘り強い投球も光るものがあった。
5回までは無失点に抑える好投を見せていたが、6回の佐藤外野手の一振りが運命の分かれ目となってしまった。
9回には1点差に迫り、原田琉生内野手の左翼線への打球で同点かと思われたが、エンタイトル二塁打の判定により1点止まり。
あと一歩のところで、甲子園出場の夢は断たれることとなった。
チームの敗戦は吹田投手に責任はなく、最後まで諦めない粘り強い投球は称賛に値するものだった。
青森山田の夏への展望は
- 春のセンバツベスト8の勢いを夏に繋げたい
- 全国の強豪との対戦に備え、さらなるレベルアップを
センバツ8強と勢いに乗る青森山田。
関投手を中心とした投手陣と、佐藤外野手らの打線の活躍で、夏の甲子園でもその勢いは続くと予想される。
しかし、夏の甲子園では全国の強豪が集結する。
油断は禁物だ。青森山田には、さらなるレベルアップが求められる。投手陣では関投手に加え、他の投手陣の奮起が必要不可欠。
打線では、佐藤外野手だけでなく、他の打者も得点に絡む活躍が望まれる。
守備面の磨きも欠かせない。課題を一つ一つクリアし、全国制覇を目指してほしい。
高校野球ファンの期待も高まる
- 東北勢の活躍に期待
- 関投手vs全国の強豪打線の対決に注目
青森山田の甲子園出場決定は、東北勢の活躍を期待する高校野球ファンにとっても喜ばしいニュースとなった。
夏の甲子園では、東北勢の躍進を願う声が各地から聞こえてくるだろう。
また、152キロを計測した関投手と、全国の強豪打線との対決も見どころの一つだ。
速球とコントロールを武器とする関投手が、甲子園の舞台でどのような投球を見せるのか。ドラフト候補とも噂される関投手の活躍に、プロ野球スカウトの視線も注がれることになりそうだ。
関浩一郎投手とは
本日更新したMAX152キロのストレートだけではなく、カーブ、カットボール、スライダー、チェンジアップと多彩な変化球も駆使する剛腕
関投手の動画はこちら
青森山田の甲子園での活躍に期待
7年ぶりの甲子園出場を決めた青森山田。関浩一郎投手の好投と、佐藤洸史郎外野手の満塁ホームランが勝利の原動力となった。
チームの勢いは夏の甲子園でも続くことが予想されるが、全国の強豪との対戦では、さらなるレベルアップが求められる。
東北勢の活躍を願う声も高まる中、青森山田の選手たちには大きな期待が寄せられている。
ベスト8止まりだった春のセンバツの悔しさをバネに、夏の甲子園では全国制覇を目指してほしい。青森山田の活躍に、全国の高校野球ファンが熱い視線を送ることだろう。